<Header>
<Author: 溫庭筠>
<Title: 利州南渡>
<Format: 格式不明>
<Year: 1990>
<BookName: 唐詩三百首詳解  下卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 利州の南渡>
<BookPage: 274>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
澹然空水對斜暉，
曲島蒼茫接翠微。
波上馬嘶看櫂去，
柳邊人歇待船歸。
數叢沙草羣鷗散，
萬頃江田一鷺飛。
誰解乘舟尋范蠡，
五湖煙水獨忘機。
<End Poem>
<Translation>
きらめいて広がる水面は、夕日の光に映えて、屈曲した沿岸を持つ島の姿が、夕暮れの色の薄暗く広がる中に、薄藍色の遠山に連なっている。 
川波の寄せる岸辺に、送別の人を乗せて来た馬がいなないて、舟の出て行くのを見送っており、別れの際に折られる柳の木のあたりには、そこに休息する人がいて、舟の帰り着くのを待っているようすだ。
見渡せばあちらこちらに群生する砂浜の草むらには、群らがっていたかもめも飛び散ってしまい、はてしなく広がる江岸の水田に、ただ一羽のさぎが飛んでいる。
いったいだれが、今舟に乗ってあの大昔の范蠡の後を慕って追い求め、范蠡の後を慕って追い求め、范蠡が遊んだ三江五湖の地太湖のあたりのもやの立ちこめた水上に、ただ一人浮世の俗念を忘れることができようかそのような人は、もはやいない。
<End Translation>
<Formatted Translation>
きらめいて広がる水面は、夕日の光に映えて、
屈曲した沿岸を持つ島の姿が、夕暮れの色の薄暗く広がる中に、薄藍色の遠山に連なっている。 
川波の寄せる岸辺に、送別の人を乗せて来た馬がいなないて、舟の出て行くのを見送っており、
別れの際に折られる柳の木のあたりには、そこに休息する人がいて、舟の帰り着くのを待っているようすだ。
見渡せばあちらこちらに群生する砂浜の草むらには、群らがっていたかもめも飛び散ってしまい、
はてしなく広がる江岸の水田に、ただ一羽のさぎが飛んでいる。
いったいだれが、今舟に乗ってあの大昔の范蠡の後を慕って追い求め、范蠡の後を慕って追い求め、
范蠡が遊んだ三江五湖の地太湖のあたりのもやの立ちこめた水上に、ただ一人浮世の俗念を忘れることができようかそのような人は、もはやいない。
<End Formatted Translation>